国際認証について
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AW国際認証
グローバル展開に求められる
アニマルウェルフェア認証
2023年に農林水産省は「アニマルウェルフェアに関する新たな指針」を公表し、国際基準に準拠した家畜の飼養管理の推進を通知しました。これにより、日本企業も国際市場での競争力を高めるために、アニマルウェルフェア(AW)認証の取得がますます重要視されています。また、国際獣疫事務局(WOAH)の陸生動物衛生規約に基づく基準に沿った飼養管理の実施が推奨され、補助事業の対象とする項目も増えていく見通しです。この動向は、今後日本の畜産業界においても国際水準への適合が強く求められることを示しています。
この動向に応じ、当機構では国際基準に基づくアニマルウェルフェア・チェックリストの開発を進めることで日本の畜産物の国際市場における信頼性を向上させ、消費者に安心を提供します。
さらに、ISO/TS34700と同等性を持つAW JAS規格の開発も計画しております。この規格は、開発したチェックリストを基に農場や家畜運搬業、屠場を点検し、課題を抽出して解決策を検討し実行するPDCAサイクルを認証するシステムとして機能します。これにより、動物の心的・身体的健康状態の改善を確認し、持続可能な畜産業の実現に寄与することを目指しています。
具体的な取り組み内容
AWチェックリストの開発
本事業の実施期間である2025年度~2027年度のうち、初年度に各動物種ごとの飼養管理、輸送、屠畜に関するチェックリストを作成。
JAS規格の確立
初年度からFAMIC*に事前相談し、初年度末に開発されるチェックリストを2年度にプロジェクトチームでJAS規格原案として昇華し、3年度にJAS調査会による審議・議決を経てJAS規格として成立させる。
認証機関の設立
AW JAS規格成立後1年以内に認証機関を定め、第三者認証を開始し3年以内に5企業を認証。
*FAMIC:農林水産消費安全技術センター
なぜ国際認証が必要か?
グローバル市場での競争が激化する中で、消費者はより高い動物福祉基準を求めています。例えば、EU市場やアメリカの大手スーパーマーケットチェーンでは、AW認証を取得していない畜産物は輸入規制の対象になる可能性があります。
認証を取得するメリット
AW認証を取得することで、国際市場においての信頼性向上だけでなく、消費者の購買意欲を高めることが可能です。認証取得によって、欧州や北米の輸出規制をクリアし、グローバル市場でのビジネス展開をスムーズに進めることができます。
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